お小遣いもゲームの時間も、きょうだいで差をつけていいのか

2026.10.06

結論から書きます。差はつけて構いません。 むしろ、同じにするほうが無理があります。

ただし条件が二つあります。理由が言えること。 そして、下の子にも同じ道が開かれていること。

小学生が、お金と交渉と論理を学ぶアプリ「ライロジ」を作っています。毎日のパズルと家の習慣でコインを貯めて、欲しいものを保護者にプレゼンして交渉します。

きょうだいを「同じにする」が、いちばん揉める

きょうだいを公平に扱おうとして、お小遣いを同額にする。ゲームの時間も同じにする。寝る時間も揃える。

これは公平ではありません。

学年が違えば、使う場面も、できることも、必要な時間も違います。同額にすると、上の子は少なすぎ、下の子は多すぎるという状態になります。どちらも学べません。

公平とは、同じ額にすることではなく、同じ基準で決めることです。

条件1:理由が言えること

差をつけるなら、その差がどこから来ているかを説明できる必要があります。

いちばん説明しやすいのは、学年や年齢に紐づけることです。

基準が学年なら、説明が毎回同じになります。 親の気分でも、その日の機嫌でもない。これが効きます。

逆に「お姉ちゃんはしっかりしているから」のような理由は使わないほうがいい。性格を理由にすると、下の子は「自分はしっかりしていないから少ない」と受け取ります。 変えようのないもので差をつけられると、人は納得できません。

条件2:下の子にも同じ道が開かれていること

差があっても、「自分も○年生になれば同じになる」と分かっていれば、ほとんど揉めません。

これが崩れるのは、上の子だけに特別な例外を作ったときです。一度その形を作ると、下の子にとって基準は「親の好み」になります。

例外を作るなら、下の子にも同じ条件で開いておく。 「5年生から」なら、下の子も5年生から。

「ずるい」と言われたときに何と答えるか

いちばん使えるのは、これです。

「あなたが○年生のときも、同じだったよ」

これを言うためには、本当にそうでなければなりません。 だから基準を学年に紐づけておくと、将来の自分が助かります。

下の子が一人目の場合は、こう言えます。

「○年生になったら、同じにする」

どちらも、時間が経てば差が消えることを示しています。 子どもが納得できないのは差そのものではなく、終わりが見えない差です。

きょうだいで差をつけてはいけないもの

お金やルールに差をつけるのは構いませんが、差をつけてはいけないものがあります。

話を聞く時間。 怒り方。 できたときの反応の大きさ。

ここに差があると、お金の差の意味が変わります。「学年が違うから」ではなく「自分は大事にされていないから」と読まれます。

お金の差が問題になるのは、だいたいここが揺れているときです。 お小遣いで揉めているように見えて、実は別のことを言っていることがあります。

下の子のほうが進んでいるとき

年齢と能力が逆転することはあります。下の子のほうが計算が速い、交渉がうまい。

このとき、基準を能力に変えたくなりますが、やめたほうがいいと思います。 能力は測り方で変わるので、基準が毎回揺れます。そして上の子から見ると、抜かれた瞬間に損をする形になります。

基準は学年に固定したまま、例外は交渉で開く。

「基準は5年生からだけど、どうしても今がいいなら、理由と条件を持ってきて」

こうすると、早い子には早い子の道が残り、基準は壊れません。そして、理由を考える練習にもなります。

うちの場合

私は小学生向けのアプリを作っていて、小3と小1の子が使っています。

コインの貯まり方に、学年の差はつけていません。 パズルを解けば同じ額、手伝いをすれば同じ額。それでも、解ける問題が違うので、結果として差はつきます。

意図してそうしました。与える側が差をつけると説明が要りますが、行動の結果として差がつくなら、説明が要りません。

先日、上の子が「使わない装備を弟にあげたい」と言い出しました。差があることに本人が気づいていて、自分で埋めようとしたということです。あげるのではなく交換にしましたが、言い出したのは子どものほうでした。

お小遣いの決め方については、こちらに書きました。→ 小学生のお小遣い、相場はいくらか

まとめ

ライロジ(Life & Logic)は、小学生がお金と交渉と論理を学ぶアプリです。毎日のパズルと家の習慣でコインを貯めて、欲しいものを保護者にプレゼンして交渉します。

ブラウザで動くのでインストールは要りません。はじめの30日は全機能無料、カード登録も不要です。

1つのご契約で、お子さま4名までお使いいただけます。きょうだいで別料金はいただきません。

ライロジについて / 使い方