小学生のお小遣い、相場はいくらか

2026.10.06

結論から書きます。よく使われる目安は「学年 × 100円」です。小1なら100円、小6なら600円。月額で渡す場合の話です。

学年学年 × 100円
小1100円
小2200円
小3300円
小4400円
小5500円
小6600円

低学年で500円前後、高学年で1,000円前後、という線もよく聞きます。調査によって幅があるので、いくらが正解という数字はありません。

公的な調査としては「子どものくらしとお金に関する調査」があります。金融広報中央委員会が行ってきたもので、同委員会の役割は現在、金融経済教育推進機構(J-FLEC)に引き継がれています。

ただ、金額で迷っている時点で、順番が逆かもしれません。 先に決めるべきなのは、そのお金で何を買わせるかです。

小学生が、お金と交渉と論理を学ぶアプリ「ライロジ」を作っています。毎日のパズルと家の習慣でコインを貯めて、欲しいものを保護者にプレゼンして交渉します。

金額より先に決めること:お小遣いの「範囲」

同じ500円でも、意味がまったく違います。

範囲が広いほど、足りなくなる経験が起きます。そして、その経験こそが練習になります。

範囲が決まっていないお小遣いは、ただのボーナスです。使っても困らないので、考える理由が生まれません。

先に範囲を決めて、それに見合う額を置く。 この順番にすると、金額は自然に決まります。

お小遣いの渡し方は3つ(定額・都度・報酬)

1. 定額(毎月いくら)

計画の練習になります。 月のはじめに受け取って、月末まで持たせる。足りなくなっても足さない。

いちばん「お金の勉強」になる形ですが、低学年には1か月は長すぎます。 小1・小2なら週単位から始めるほうが続きます。

2. 都度(必要なときに言わせる)

交渉の練習になります。 欲しいものがあるたびに、理由を言って頼む。

ただし、親の気分で通ったり通らなかったりすると、学ぶのは「機嫌のいいときを狙う」ことです。断る基準を自分の中で決めておかないと、逆効果になります。

3. 報酬(手伝いに応じて)

労働と対価の練習になります。 ただし、何に払うかの線引きが必要です。自分のことにまで払うと、「払わないとやらない」が育ちます。

この線引きは別の記事に書きました。→ お手伝いにお金を払うのは、教育として正しいのか

どれがいいか

混ぜて構いません。 実際、多くの家庭が混ぜています。

ただ、それぞれが何の練習なのかは、親が分かっておいたほうがいい。 定額は計画、都度は交渉、報酬は労働。目的が違います。

お小遣いで失敗しやすい3つ

足りなくなったら足してしまう。 いちばん多い失敗です。足した瞬間、計画の練習が消えます。足りないまま終わる月がないと、何も起きません。

前借りを許す。 一度許すと、次からは前提になります。どうしても必要なら、返す日と方法を先に決めて、紙に書く。借りること自体より、曖昧に借りることが問題です。

テストの点数で増やす。 結果にお金を払うと、点を取ることが目的になります。カンニングの動機にもなります。払うなら、結果ではなく行動に。

足りなくなったときが、本番です

お小遣いの練習は、足りなくなってから始まります。

そのときに子どもが取れる手は三つです。我慢する。 先に欲しいものを決めて貯める。 何かを差し出して交渉する。

どれを選ぶかを見ていると、その子が何を学んでいる途中なのかが分かります。

ここで親が肩代わりすると、三つとも経験できません。 つらいところですが、足りないまま月末まで行くのが、いちばん安い授業料です。

お小遣いの金額を決める、最後の目安

迷ったら、「1か月に1回だけ、少し迷うくらい」に設定してください。

毎回ためらいなく買えるなら多すぎます。何も買えないなら少なすぎます。月に一度「これを買うと、あれが買えない」と考える瞬間がある額が、ちょうどいい額です。

学年×100円は、その意味では悪くない目安です。ただし範囲を決めたうえでの話です。

うちの場合

私は小学生向けのアプリを作っていて、うちでは現金のお小遣いとは別に、家の中だけで使えるコインを使っています。パズルや手伝いで貯まり、欲しいものを親に提案するときの元手になります。

現金と違うのは、使い道がほぼ一つしかないことです。買い物ではなく、提案する権利に変わります。だから「何に使うか」ではなく「何を提案するか」を考えることになります。

現金のお小遣いの代わりにはなりません。並行してやるものだと思っています。

ライロジ(Life & Logic)は、小学生がお金と交渉と論理を学ぶアプリです。毎日のパズルと家の習慣でコインを貯めて、欲しいものを保護者にプレゼンして交渉します。

ブラウザで動くのでインストールは要りません。はじめの30日は全機能無料、カード登録も不要です。

1つのご契約で、お子さま4名までお使いいただけます。きょうだいで別料金はいただきません。

ライロジについて / 使い方