ゲームで勝手に課金されたとき、親が最初にやること

2026.10.17

結論から書きます。最初にやるのは、叱ることではありません。

順番はこうです。① 止める ② 記録する ③ 相談する。 子どもと話すのは、そのあとです。

小学生2人を育てながら、子ども向けのアプリを作っています。作る側から見て、なぜこれが起きるのかも書きました。

小学生が、お金と交渉と論理を学ぶアプリ「ライロジ」を作っています。毎日のパズルと家の習慣でコインを貯めて、欲しいものを保護者にプレゼンして交渉します。

子どもが勝手に課金するのは、なぜ起きるのか

先に言っておきたいことがあります。これは、その子が特別だから起きるのではありません。

課金の仕組みは、迷わせないように作られています。

大人でも引っかかります。仕組みの話であって、しつけの失敗の話ではありません。

ガチャの仕組みそのものについては、こちらに書きました。

→ 子ども向けアプリのガチャは、子どもに悪いのか

気づいた直後にやること(順番)

① 止める

まず、同じことがもう一度起きない状態にします。

ここを先にやらないと、話している間に次が起きます。

② 記録する

消える前に残します。

あとで相談するときに、これがあるかどうかで話の進み方が変わります。 消してしまうと戻せません。

③ 相談する

窓口は2つあります。

プラットフォームの窓口。 アプリを配っている会社ではなく、ストアやOSの運営会社の窓口です。申請の方法と条件は会社ごとに違い、変わることもあるので、その場で最新の案内を確認してください。

お住まいの自治体の消費生活センター。 無料で相談できます。手続きの進め方を教えてもらえますし、事業者とのやりとりが止まったときにも相談先になります。

なお、未成年者が親の同意なしにした契約は、あとから取り消せる場合があります。 ただし適用には条件があり、年齢や状況によって結論が変わるので、ここでは断定しません。 相談先でご自身の状況を確認してください。

やってはいけない対応 3つ

全額を子どもに返させる

金額が大きいほど、これは罰になります。 払い終わるまでの数年間、ずっと罰が続く形になる。

そして、次に何かが起きたときに、隠すようになります。 言ったら終わりだと分かっているからです。

端末を取り上げて終わりにする

取り上げると、その日は解決しますが、何も学びません。 返したときに同じことが起きます。

取り上げるなら、「いつ返すか」と「何ができたら返すか」を同時に言ってください。 期限のない取り上げは、罰であって対策ではありません。

なかったことにする

金額が小さいと、やりがちです。ただ、そのまま進むと金額が大きくなってから発覚します。

小さいうちに扱うほうが、お互いに楽です。

子どもに聞く 3つの質問

落ち着いてから、これだけ聞きます。

①「何を買ったの?」

責める前に、事実を揃えます。本人も分かっていないことがあります。

②「買ったとき、どうして買おうと思ったの?」

「あと1回で出そうだった」「友だちが持っていた」「無料だと思った」。どれも本当の理由です。 ここを聞かずに叱ると、理由が分からないまま終わります。

③「それ、いくらだと思ってた?」

これがいちばん大事です。 たいていの子は、金額の実感を持っていません。画面の中の数字と、家のお金がつながっていない。

ここでつながっていなかったのなら、叱る前にやることは、値段の測り方を教えることです。

→ 子どもに「高い」「安い」をどう教えるか

払わせるかどうかの線引き

全額か、一部か、ゼロか。基準は金額ではなく、「知っていたかどうか」だと思っています。

払わせるか
お金がかかると知らなかった払わせない。 知らなかったことは罰の対象になりません
知っていたが、金額の大きさが分かっていなかった一部。 本人のお小遣いで無理なく払える範囲まで
だめだと言われていたのに、分かってやった一部+信用の戻し方を決める。 全額にはしない

全額にしないのは、甘いからではありません。 払い終わるまで罰が続くと、次から隠すようになるからです。隠されるほうが、親にとって損です。

二度目を防ぐのは、約束ではなく設定

「もうしないと約束しなさい」で止まるなら、最初から起きていません。変えるのは設定のほうです。

最後のひとつが効きます。見る日が決まっていると、気づくのが早くなります。

ゲームの時間の約束そのものについては、こちらに書きました。

→ ゲームの時間の約束が守られないとき

うちの場合

私が作っているアプリでは、子どもの画面からお金が動く場所を、一つも作りませんでした。

正直に書いておくと、このアプリ自体は有料です。 月額の契約があります。ただし、契約するのは保護者の画面の中だけで、子どもの画面からはそこに入れません。子どもが操作して料金が発生する経路はありません。

ここは、作るときに迷わなかった数少ない部分でした。子ども向けのもので現金が動くと、親は中身を見る前に身構えます。 それは正しい反応だと思っています。

まとめ

いちばん避けたいのは、次に困ったときに言ってこなくなることです。金額の回収より、そちらのほうが長く効きます。

ライロジ(Life & Logic)は、小学生がお金と交渉と論理を学ぶアプリです。毎日のパズルと家の習慣でコインを貯めて、欲しいものを保護者にプレゼンして交渉します。

ブラウザで動くのでインストールは要りません。はじめの30日は全機能無料、カード登録も不要です。

1つのご契約で、お子さま4名までお使いいただけます。きょうだいで別料金はいただきません。

ライロジについて / 使い方