お小遣いはいつから始めるか

2026.11.01

結論から書きます。年齢では決まりません。

よく言われるのは「小学校に上がったら」ですが、入学は、お金の準備ができた印ではありません。 学校が始まるタイミングで始めやすい、というだけです。

見るのは年齢ではなく、3つができているかどうかです。

小学生2人を育てながら、子ども向けのアプリを作っています。うちでの扱い方も最後に書きました。

小学生が、お金と交渉と論理を学ぶアプリ「ライロジ」を作っています。毎日のパズルと家の習慣でコインを貯めて、欲しいものを保護者にプレゼンして交渉します。

お小遣いを始める合図 3つ

① 数が数えられて、足し引きができる

100円で80円のものを買ったら、いくら残るか。 ここが分からないと、お小遣いは「もらえるもの」で終わります。

厳密な計算は要りません。減ることが分かればいい。

② 欲しいものを言葉で言える

「あれ」「これ」ではなく、何が欲しいか自分で言えること。

言えないうちは、買う判断を本人がしていません。親が代わりに選ぶことになるので、練習になりません。

③ 自分のものと、人のものが分かる

これが実はいちばん大事です。 自分のお金という概念は、所有の感覚の上にしか乗りません。

きょうだいのものを勝手に使う段階では、お金だけ先に渡しても混ざります。

3つ揃っていれば、学年に関係なく始められます。 揃っていないなら、入学していても早いと思っています。

「もう少し待ったほうがいい」とき

逆に、一度止めたほうがいい場合もあります。

2つ目は、下の子が「自分も」と言ったときに答えに詰まります。先に決めておくほうが楽です。

→ お小遣いもゲームの時間も、きょうだいで差をつけていいのか

金額より先に決める 4つ

金額の話は、最後で構いません。先にこの4つを決めます。

決めること
渡し方毎月の定額か、その都度か、手伝いの報酬か
渡す日「毎月1日」のように固定する。日が決まっていないと、ねだる余地が残ります
何を自分で払うかお小遣いで買うものと、親が出すものの線
足りなくなったときどうするか前借りを認めるか、認めないか

3つ目がいちばん揉めます。 文房具は、学校で要るものか、本人が欲しいものか。ここを曖昧にすると、毎回交渉になります。

4つ目は、先に「なし」と決めておくほうが楽だと思っています。一度認めると、毎月の前借りになります。

渡し方の種類と金額の目安は、こちらに書きました。

→ 小学生のお小遣い、相場はいくらか

最初の3か月は、失敗させる期間です

始めたら、最初の数か月は口を出さないでください。

もらった日に全部使う。要らないものを買う。あとで後悔する。全部、起きたほうがいいことです。

ここで親が止めると、お金の使い方ではなく、親の顔色を読む練習になります。

やることは一つだけです。月末に、一緒に数える。

「いくらあって、いま何円?」

「何に使った?」

「もう一回選べるなら、どれを買わない?」

3つ目が本体です。責めずに聞くと、本人が自分で順位をつけ直します。

始めたあとに、よく詰まるところ

すぐに「足りない」と言ってくる

金額が足りないのではなく、使い方が決まっていないことがほとんどです。増やす前に、何に消えているかを一緒に数えてください。

増やすかどうかは、そのあとの判断で間に合います。

手伝いをしないとお金をもらえないと思い始める

定額と報酬を混ぜると起きます。 分けるか、混ぜるなら線を決めるか。考え方はこちらに書きました。

→ お手伝いにお金を払うのは、教育として正しいのか

貯めるだけで使わない

悪いことではありませんが、使う練習にはなっていません。 貯める目的と期限を本人に決めさせると、動き始めます。「何を買うために、いつまでに、いくら」。

高いものを欲しがって、話が止まる

金額の大きさが実感できていないときに起きます。値段の測り方は、別に教える必要があります。

→ 子どもに「高い」「安い」をどう教えるか

うちの場合

私が作っているアプリでは、現金のお小遣いとは別のものを扱っています。

毎日の習慣や手伝いでコインが貯まります。ただし、このコインは現金になりませんし、現金で買うこともできません。 アプリの中で本物のお金が動く場所は一つもありません。

そして、コインの行き先を買い物にしませんでした。 貯めたコインで買うのは、親に提案する権利です。理由と対価を用意して、親に提案します。

これは、お小遣いの代わりではありません。お小遣いを始める前にできる練習として作りました。

上に書いた3つの合図のうち、②「欲しいものを言葉で言える」は、ここで練習できます。 何が欲しいか、いくらか、それがあると毎日がどう変わるか。質問に答えていく形にしてあります。

現金を渡す前に、欲しいものを言葉にする段階があると思っています。順番としては、そちらが先です。

まとめ

お小遣いの目的は、お金を持たせることではありません。使って、間違えて、数えるという一巡を、金額が小さいうちに経験させることだと思っています。

ライロジ(Life & Logic)は、小学生がお金と交渉と論理を学ぶアプリです。毎日のパズルと家の習慣でコインを貯めて、欲しいものを保護者にプレゼンして交渉します。

ブラウザで動くのでインストールは要りません。はじめの30日は全機能無料、カード登録も不要です。

1つのご契約で、お子さま4名までお使いいただけます。きょうだいで別料金はいただきません。

ライロジについて / 使い方